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国公立、私立個別試験の数学の試験範囲についての注意点

 いよいよ年が明けて高校2年生は本格的に大学受験の勉強をスタートさせる時期。ここから模擬試験を受ける回数が多くなるでしょう。また、高校1年生はここから模擬試験や入試のために実力アップの勉強を取り入れればもっと高いレベルに到達できるチャンスです。今年も高校生活を全力で楽しみながら、勉強も全力で楽しみましょう!

 今回のテーマは国公立、私立大学の個別試験の数学の試験範囲についての注意点です。

受験タイプ別の数学試験範囲は次の通りです。

  • ① 文系数学受験 数学ⅠAⅡBC(ベクトル)
  • ② 理系(数学Ⅲ非受験) 数学ⅠAⅡBC(ベクトル)
  • ③ 理系(数学Ⅲ受験) 数学ⅠAⅡBⅢC
  • ④ その他(医学部を除く医療系など) 

① 文系数学受験

 文系学部志望で、社会受験ではなく数学受験をする受験生を対象とする試験範囲です。数学Cのベクトルが試験範囲になっていることが注意です。

② 理系(数学Ⅲ非受験)

 理系の中でも農学部、薬学部などを志望する受験生を対象とする試験範囲です。数学Cのベクトルが試験範囲になっていることが注意です。ただし、大学によっては数学Ⅲまで試験範囲になる学校もあるので注意が必要です。

③ 理系(数学Ⅲ受験)

  ほとんどの理系学部の受験生が対象です。

④ その他(医学部を除く医療系など)

 看護学部、医療学部、栄養学部などを志望する受験生が対象です。試験範囲は学校によってさまざまです。数学ⅠAだけ、数学ⅠAⅡBC(ベクトル)までなど大学、学部、学科によって異なるので、注意が必要です。

全員が等しく注意するべきこと

[1] 数学B(統計的な推測)の扱い

 大学によって、試験範囲になっていたり、なっていなかったりするので注意が必要です。共通テストでの選択の幅が広がるので、現段階では「統計的な推測」の学習をお勧めします。

[2] 数学A(整数)の扱い

 現行の学習指導要領(現高校2年生から)では数学Aの整数の単元は学校での学習が必修ではなくなったので、大学の試験範囲の数学Aには「場合の数・確率、図形の性質」と記載されているところもあります。しかし、整数が試験範囲になっていない時代から大学入試では整数問題が出題されているので、整数の単元の学習は必要です。