学習には、次の5段階があります。
①無意識的無能(知らないし出来ない)
・・・解説を読んでも理解できない
②意識的無能(知っているが出来ない)
・・・解けないが、解説を読むと理解出来る
③意識的有能(考えると出来る)
・・・自力で解くことが出来る
④無意識的有能(考えなくても出来る)
…問題を見ただけでパッと解法が浮かぶ
⑤無意識的有能に意識的有能(どこからでも教えられる)
…問題の解き方を他人に教えられる
そして、「勉強しても点が伸びない」子の多くは、②の状態までしか完了していない場合が多いです。
解説を読んだり、解説動画をただ眺めて分かっている「つもり」。これが段階②です。しかし、それだけでは③の状態には行けません。いくらバッティングの理論を学んだり、プロ野球をひたすら眺めていたりしても、バットをひたすら振らなければホームランは打てないですよね?同じように、解説本や解説動画を眺めるだけでなく、『自力で解く』ことにこだわらなければ問題を解けるようにはなりません。
そして、『自力で解ける』ようになるためにする方法はただ一つ。
『同じ問題をしつこいぐらい繰り返し解く』
これに尽きます。今までのライン記事でも紹介したような方法でとにかく繰り返し解く。これしかありません。
ひたすらひたすら飽きるほどに問題を解き、段階⑤までは厳しくとも、段階④に達することが出来れば、高校生の学習としては最高の状態と言えます。
山手学院の授業が対面式の授業で、授業中に演習を行うのはこの『自力で解ける』段階に到達させるために行っています。皆さんも、授業は「解説を聴く場」としてではなく、「理解し、それを実践するための場」だと意識して聞いてみると理解度が変わってくるかと思います。
皆さんもぜひ、『自力で解ける』ようになることにこだわる勉強を実践してみてください。