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大学の学部紹介②医学部医学科

大学の各学部をいくつかの記事に分けて紹介します。
まず最初に紹介する学部は医学部医学科です。

医学部医学科

①学部概要
医学部医学科名前の通り「お医者さん」を育成するための学部です。
理系学部の中でも最難関であり、試験内容はとても高度なものとなります。

②医学部の特色
教育期間が6年であり、他の工学部や理学部など4年制大学と異なるので注意してください。
医師国家資格にストレートで合格するため6年かけてしっかり勉学に励みます。
5~6年次には臨床実習もあります。

国公立大と私立大の学費の差が大きい学部です。
そのため国公立狙いの学生が非常に多くなります。
※6年間学費
 ・国公立大:350万円程度
 ・ 私立大:2000~4700万円程度

国公立大は一般受験だと1年に前期・中期・後期で各1校ずつ、計3校までしか受験できません(総合型入試など除く)。
そして中期は一部の公立大のみ実施であり、実施している医学部は無いので年に2校の受験が限度です。

なので、高校卒業後にもう1年2年勉強をして受験する人が他学部より多く見られます。

志願者は近年減少傾向だったのがコロナ禍で増加に転じ、
2023年度入試では対前年度で国公立は105%、私大で112%と人気が高まっています(ベネッセ調べ)

③首都圏の医学部のある大学例
▽国公立大
東京大、東京医科歯科大(2024年から東京科学大になる)、千葉大、横浜市立大、筑波大など。
 ※埼玉大や埼玉県立大に医学部はありません。
 ※国公立大医学部の受験であれば、首都圏以外の大学も視野に入れるのがよいでしょう。

▽私立大
慶応大・順天堂大・東京慈恵会医大・日本医大・埼玉医大など
帝京大・東海大:数Ⅲ不要

▽その他
防衛医科大学校(詳細は後述)

入試におけるポイント
国公立大の一般入試は『共通テスト+大学ごとの個別試験』の合計点で合否判定が基本です。
国公立医学部医学科の場合は
個別試験でも『数学(数Ⅲ含む)+理科2科』が必須の大学がほとんどです。
(一部の大学では例外があります。)

私立大でも同様に『数学(数Ⅲ含む)+理科2科+英語』受験が多いので、
科目数の負担は大きめです。
(帝京大や東海大など一部の大学では数Ⅲ不要)

地域の医師を増やすために、その地域在住の人を対象とした
『地域枠』での入試が多いのも医学部受験の特徴です。
埼玉県にも埼玉医科大などに地域枠があります。
また、埼玉県の地域医学生奨学金という制度もあります。

他の大学と入試時期が大きく異なる学校があります。それは防衛医科大学校です。
防衛医科大学校は防衛省管轄の省庁大学校
であり、自衛隊の医官を育成する学校です。
学生は自衛隊員となるため国家公務員扱いであり、学費不要・食費や給与、ボーナスも出ます。全寮制です。
注意点として10月下旬に入試が実施されるため、早めに学力を仕上げておく必要があります。

以上、医学部に関する紹介でした。
なお、山手学院高校部EXでは昨年

国立大医学部医学科6名・私大医学部医学科11名

と地域でダントツの合格実績を出すことができました。
医師を目指したい人、目指している友人がいる人はぜひご相談ください。

(本コラム執筆担当:Matsushita Hajime)