模擬試験・実力テスト 成績アップの秘訣
日々の学習習慣はしっかり身についていますか?
日々の学習習慣が身についてきたら、次は時間の使い方を意識してみましょう。
まずは、できる限り、日々自分なりの学習時間を確保すること。
その上で、何にどれくらいの時間をかけるかをしっかり考えて、一つひとつの学習に取り組んでいきましょう。
「勉強はしているんだけど、テストはあんまり得意じゃない…。特に、実力テストや模擬試験は苦手だなぁ…。」という人は、ぜひ、今自分がどんな時間の使い方をしているか振り返ってみてください。
実力テストや模擬試験などで高得点をとれる人は、「理解する」→「問題を解く」→「知識・解法を定着させる」の3段階の中で、「知識・解法を定着させる」ことに十分な時間と作業量を確保しています。自分ができるようになるために通過すべき作業を心得ているのです。知識をキープしておくことの重要性がしっかり認識できているため、定期的に知識の定着度を確認する習慣も身につけています。
定期テストなどへの取り組みはそれなりにできているにもかかわらず、実力テストになるとうまく点が取れない人は、いつも新しい単元の学習に追われ、「過去に学習した単元の知識・解法を定着させる」ための時間が不足している傾向があります。
実力をつけていくためには、しっかり理解し、問題も解いた上で、「知識・解法を定着させる」作業に十分な時間をとることが必要です。学習習慣を確立した上で、時間の使い方のバランスを意識して、くり返し学習に前向きに取り組んでいきましょう。
【注】 定期テストも模擬試験もどちらも苦手…という人は、そもそも学習時間が足りていないか、「理解する」ことや一通り「問題を解く」ことに時間がかかりすぎて練習不足な状態でテストを受けている可能性があります。このようなケースにあてはまる人は、まず日々の学習時間を確保し、その上で、十分な練習量を確保できるように、勉強の流れを再構築していきましょう。
以下に、「できる」人に共通している学習習慣を紹介しておきます。
「これは身につけなきゃ!」と思った知識や解法には、印をつけておいてスラスラできるようになるまで何度でもくり返す。
そして、その知識を自分にとって当たり前のものにしてしまう。
マスターした知識やスキルを使って別の問題も解いてみる。
「今まで取り組んだことはすべて今できるのだろうか?」「あいまいになっている知識はないか? 」「自信がない解法はないか?」などが気になるようになり、知識や解法の確認が日常的なこととなっている。
(知識を一度自分のものにしたからといって、忘れないとは限らないと自覚できている。)
さらに、自分の中にキープし続けている知識と新しく学んだ知識を組み合わせて、さらに高いレベルの問題が理解できるようになり、それを再びキープして、次のレベルに挑戦していく。
これができるようになったら、キミはもう立派な難関大受験生です。
高校1年生・2年生でこのレベルに到達できればもう怖いものなし。新しく学んだことをどんどん吸収できるようになります。
全国のトップレベルの人たちは、みんなこんな感じに日々の学習を進めています。
勉強している割に、なかなかできるようにならない人は、「学んだ知識の垂れ流し現象」を起こしていないか、自分の学習時間の使い方をもう一度再考してみてください。
人間である以上、ほとんどの人は一度学んだことを一旦ほとんど忘れます。
でも、学習の上級者は、忘れたことを再確認する習慣を習得しているため、くり返し学習の中で、重要な知識を自分にとってのアタリマエに変えていけるのです。
ここまで、読んでみて、「でも…、理解するだけでスゴイ時間がかかるし、とても定着まで手がまわらない…。」と感じる人も多くいると思います。
そんな人は、ぜひ身近にいる仲間や山手学院の先生に相談してみてください。
今まで理解するために使っていた大量の時間を問題練習や定着度アップのための時間にまわせるようにサポートしていきます。
高校3年間で大きく成長できるように、意識を高めて一つひとつしっかり積み上げていきましょう。
本コラム担当:A.SHIMIZU