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大学入学共通テストの数学の試験範囲と注意点

期末テスト直前の時期でありますが、テストが終われば高2生は大学受験に向けて本格的に勉強を始め高1生は大学受験を見据えた実力アップの勉強を取り入れ始めましょう

今回は大学入学共通テストの数学の試験範囲と注意点についてお話ししたいと思います。

共通テストの数学には数学①と数学②の2科目があり、数学①では数学Ⅰまたは数学ⅠA、数学②では数学ⅡBCが試験範囲になっています。数学①の数学Aは「図形の性質」,「場合の数と確率」が出題範囲です。数学Aの教科書に載っている「数学と人間の活動(整数を学ぶ単元)」は共通テストでは範囲外になっていることには注意が必要です。数学②では数学Bの「数列」「統計的な推測」、数学Cの「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」の4単元のうち3単元を選択する形式です。高校でのカリキュラム上、数学Cの「平面上の曲線と複素数平面」を履修しない場合があります。文系のコースに所属している場合はこのことが起こりえます。この場合は「平面上の曲線と複素数平面」を独学で習得するか、数学B「数列」「統計的な推測」、数学C「ベクトル」を選択するかのどちらかになります。また、数学の一般入試で数学Bの「統計的な推測」を出題範囲にする大学としない大学があります。さらに理系の多くの学部では一般受験での数学の範囲は数学ⅠAⅡBⅢCなのでそもそも数学C「平面上の曲線と複素数平面」を学習します。そのため志望校の選び方によっては「統計的な推測」ではなく「平面上の曲線と複素数平面」を選択する方が効率的な場合もあります。4単元中3単元を選択できますが、受験生の受験パターンに応じて自動的に決まることになることが注意点です。

想定される数学②の選択パターン

パターン1:履修状況などにより数学C「平面上の曲線と複素数平面」が選びづらい場合

⇒数学B「数列」「統計的な推測」数学C「ベクトル」

パターン2:一般入試で数学B「統計的な推測」が出題範囲ではなく、数学C「平面上の曲線と複素数平面」は出題範囲の場合(多くの理系の人があてはまります)

⇒数学B「数列」数学C「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」

パターン3:一般入試で数学B「統計的な推測」も数学C「平面上の曲線と複素数平面」も出題範囲の場合

⇒数学B「数列」「統計的な推測」数学C「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」の4単元のうち3単元を選択

一般入試の数学で数学B「統計的な推測」を出題範囲にしている大学の例

・茨城大学工学部

・群馬大学 医学部(医) 理工学部(電子機械)

・東京大学

・学習院大学 文学部(心理・教育) 理学部(物理、化学、数学)

・日本大学  文理学部(地球科学、生命科学、化学、数学、情報科、物理)

・早稲田大学 教育学部(理、数学、複合文化)

       基幹理工、創造理工、先進理工、人間科学

・東京理科大学